遺伝研スパコン

最終更新日: 2026-08-27

https://sc.ddbj.nig.ac.jp/

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コマンドライン操作をともなうので、Windows では PowerShell を使う。 WSLGit for Windows 同梱の Bash を使うのもオススメ。

事前に SSH 公開鍵・秘密鍵を作成しておく。 すでにある場合はそれを使ってもよい。

ログイン

ゲートウェイノード → インタラクティブノードの順に ssh する。 ゲートウェイノードは gw.ddbj.nig.ac.jp, gw2.ddbj.nig.ac.jp の2つ、 インタラクティブノード a001, a002, a003 の3つからいずれかを指定する。

<localaccount>@local ~$ ssh <username>@gw.ddbj.nig.ac.jp
<username>@gw ~$ ssh a001
<username>@a001 ~$

ジョブ実行

インタラクティブジョブ

https://sc.ddbj.nig.ac.jp/guides/software/JobScheduler/Slurm/interactive_jobs

インタラクティブノードではファイルの確認など軽い作業のみ行う。 大量のメモリ・CPU を使う作業をインタラクティブに行うには srun コマンドを使って計算ノードを確保する:

srun --pty bash

バッチジョブ

https://sc.ddbj.nig.ac.jp/guides/software/JobScheduler/Slurm/batch_jobs

sbatch コマンドを使う。 基本的な流れは Grid Engine と同じで、ジョブスクリプトを書いて sbatch example.sh するだけ:

example.sh
#!/bin/bash

#SBATCH -t 0-00:10:00
#SBATCH --mem-per-cpu 4G
#SBATCH -J an_example

pwd

ジョブ実行時のオプション設定は #SBATCH で渡す。 sbatch のコマンドライン引数で渡してもいい。 Grid Engine でいう #$ -cwd (カレントディレクトリの設定) と #$ -V (環境変数の引継ぎ) は、Slurm ではデフォルトらしい。

インタープリタの指定オプションはない (?) ので、shebang で指定する必要がある: #!/bin/bash, #!/bin/csh, #!/usr/bin/python

よく使いそうなオプション:

-b, --begin
ジョブの実行割り当て開始時間を指定するする。
-D, --chdir
バッチジョブのワーキングディレクトリを指定。 (デフォルトはカレントディレクトリ。)
-o, --output
標準出力の出力先をファイル名で指定する。 デフォルトでは slurm-[JOBID]_[JOBインデックス].out に吐き出される。
-e, --error
標準エラーの出力先をファイル名で指定する。 デフォルトでは標準出力と同じファイルに吐き出される。
-i, --input
バッチジョブの標準入力。
--export
ジョブに渡す環境変数を制御する。
-J, --job-name
ジョブの名前。デフォルトではスクリプトのファイル名になる。
-c, --cpus-per-task
1タスクあたりに必要な CPU コア数を指定する。
--mem
ノードごとに必要なメモリの指定。単位は K, M, G, T を使う。(省略時は M)
--mem-per-cpu
CPU あたりに必要なメモリ量の指定。
-t, --time
ジョブの実行時間を指定する。 デフォルトの単位は “minutes” で、他に “minutes:seconds”, “hours:minutes:seconds”, “days-hours”, “days-hours:minutes”, “days-hours:minutes:seconds” の形式で指定できる。
-p, --partition
https://sc.ddbj.nig.ac.jp/guides/using_general_analysis_division/ga_slurm_partition/
バッチジョブを投入する待ち行列の種類を指定。
投入するジョブの実行時間や並列数、メモリに応じて選択する。
sinfo -o "%P %c %m %l" で各パーティションの CPU 数、メモリ、実行時間制限を確認できる。

アレイジョブ

https://sc.ddbj.nig.ac.jp/guides/software/JobScheduler/Slurm/array_jobs

-a で制御する。 SLURM_ARRAY_TASK_ID, SLURM_ARRAY_TASK_COUNT などの変数を参照可能。

例えば6個の SRA データを取得する場合:

#!/bin/bash

#SBATCH -a 1-6

seq_ids=(SRR030253 SRR030254 SRR030255 SRR030256 SRR030257 SRR030258)
seq_id=${seq_ids[$SLURM_ARRAY_TASK_ID-1]}

prefetch ${seq_id}

同時に投入されるタスク数の上限は %N で制御する (Grid Engine でいう -tc N)。 例えば1から1000までの並列ジョブで、同時に走るジョブ数の上限を10にするには: #SBATCH -a 1-1000%10

パラレルジョブ

Slurm には Grid Engine でいうパラレルジョブに直接該当する機能はない。 --nodes, --ntasks, --ntasks-per-node などを使って並列ジョブを制御する。

-N, --nodes
ジョブに割り当てるノードの数を指定する。[最小-最大] の範囲指定も可。
--spread-job
ジョブの割り当てをできるだけ多くのノードに均等に分散させる。
-n, --ntasks
ジョブに割り当てるタスク数を指定する。
# 例
#!/bin/bash
#SBATCH --nodes 1-1
#SBATCH --ntasks 5
#SBATCH --mem-per-cpu 4G

orthofinder -f ExampleData -a 5

この時ノード全体では、4G×5core=20G のメモリを使う。

その他のコマンド

https://sc.ddbj.nig.ac.jp/guides/software/JobScheduler/Slurm/other_commands

squeue
ジョブの状況を確認 (i.e. qstat)
-u [username] で自分の投げたジョブのみ確認
scancel [JOBID]
実行中のジョブをキャンセルする (i.e. qdel)
scontrol
ジョブの設定変更

Apptainer (Singularity)

バイオインフォマティクスでよく使われる解析ツールは各ソフトウェアの頭文字ごとに /usr/local/biotools/ に配置されており、インストール不要で使うことができる。

複数のバージョン用意されている場合もある。 たとえば:

ls /usr/local/biotools/s/samtools*

使用例:

apptainer exec /usr/local/biotools/s/samtools samtools --help